都築学園グループ ソーシャルメディアガイドライン
はじめに
都築学園グループ(以下「当グループ」と言う。)では、全役員・教職員がソーシャルメディア利用時に遵守すべき行動指針として、また、安全かつ適切に利用するために、「学校法人都築学園 ソーシャルメディアガイドライン」を、ここに制定しました。
なお、このガイドラインは、当グループの役員会において、その妥当性について定期的な見直しを行い、継続的な改善に努めるものとします。
第1章 本ガイドラインについて
本ガイドライン制定の背景
FacebookやTwitter、ブログや掲示板に代表されるソーシャルメディアは、有効に活用すれば、より多くの人と触れ合い、情報を交換する事ができます。その一方で、ソーシャルメディア上では毎日のように「炎上」と呼ばれる事案が発生しているのも現実です。炎上するとソーシャルメディアにとどまらず、新聞やテレビなどのマスメディアにも取り上げられ、全国的に情報が拡散するリスクがあります。
※炎上とは、コメントなどが投稿者の意図する範囲を大幅に超えて拡散し、批判・非難のコメントが殺到することをいいます。
炎上の影響は以下のように広い範囲に及びます。
(1)当グループへの影響
個人の投稿であっても勤務先をオープンにしていれば、当グループの信用やブランド力の低下につながります。炎上が収束した後もインターネット上にその事実が残り続け、お客さまからの信頼をなくし、売上や採用活動に悪影響を及ぼし続けます。
(2)個人への影響
ソーシャルメディア上で不適切な言動をした場合、ソーシャルメディアのアカウントを削除すれば解決する問題ではありません。インターネット上ではトラブルになると、あらゆる個人情報を特定し、”晒す”ユーザーがいます。それは本人に留まらず家族や友人にも波及することがあります。その結果として、個人が不利益を被る可能性もあります。
本ガイドラインの目的
本ガイドラインは、前項の状況を踏まえて、ソーシャルメディアを利用する際に推奨される姿勢や行動指針を定め、情報の漏洩や第三者の権利侵害トラブルなど、ソーシャルメディアの特性によって生じ得るリスクから、当グループの全役員・教職員を守ることを目的としています。
同時に、当グループに対するお客さまの声を聞き、本当に望まれる教育を理解し、当グループの教育内容・教育にかける当グループの教職員の想いをより多くのお客さまに知って頂くことや、お客さまとの対話を通じて、当グループへの信頼とブランド価値を高めることを目的としています。
第2章 ソーシャルメディアの注意すべき特徴
不特定多数からの閲覧
ソーシャルメディアでは仮に投稿の公開範囲を絞っても、”シェア(情報の共有)”等を通じて多くの人に届く可能性があります。不特定多数から見られるという意識をもって、投稿内容に不適切な点がないか考えるようにしましょう。
投稿の保存性
一度公開された情報は容易に複製、拡散されます。そのため、自分のアカウントから投稿を削除しても永続的にインターネット上に残り続けます。公開された他人の投稿を記録・保存するようなWEBページも存在します。自分の投稿でも一度投稿してしまうと完全なコントロールはできません。不用意な投稿や誤解・混乱を招く表現は行わないよう留意しましょう。
悪意を持ったユーザー
Facebookを含めて多くのソーシャルメディアは本名でなくても利用可能です。個人が匿名性をもって情報発信できることから、ソーシャルメディア上では倫理水準が保証されません。中には意図的に炎上させようと企てるユーザーも存在することを覚えておきましょう。
第3章 ソーシャルメディアの利用にあたり遵守すべき内容
本ガイドラインはあくまでも「指針」であり、表現の自由を制限するものではありません。
ただし、以下の遵守事項は法令や就業規則等と密接な関係にあるものばかりですので、これらに反した行動をとり、当グループや第三者に不利益を与えてしまった場合、何らかの処罰の対象になる可能性があります。ソーシャルメディアへの投稿に関する責任は、最終的に投稿した個人にあることを常に心に留めておきましょう。
発信した本人に悪気はなくても、相手側の解釈によってはトラブルになりかねないため、不適切な書き込みが自身と当グループに対して、どのような結果・損害をもたらすかを踏まえてソーシャルメディアを利用していきましょう。
投稿内容への留意
(1)公開して良い情報かどうかをしっかり考えましょう。
業務上知り得た会社や顧客、取引先等に関する情報、及びこれらの情報が類推できてしまう情報をソーシャルメディア上で公開してはなりません。特に学生の個人情報については「プライバシーポリシー」に則って、重要性を認識し、プライバシーの保護を徹底しましょう。投稿前に必ず発信可能な情報であることを確認してください。
【公開が制限される機密情報の例】
- 当グループに関する情報
→財務情報、人事情報、経営戦略など - 取引先および利用者の情報
→取引先企業の内部情報や、取引内容など
→利用者(学生、保護者)の個人情報(名前・住所・写真・車など特定の個人が分かるすべての情報)など - 就業場所や研修施設及び学校行事の際に撮影した写真
→上記の機密情報が写りこむ可能性有り
(2)第三者の権利を尊重しましょう。
著作権、商標権、肖像権、意匠権などの知的財産権によって守られている第三者が所有する権利には十分留意してください。
例えば、雑誌や新聞の文章、アニメや漫画のキャラクターには著作権があります。権利の所有者から訴訟を起こされない限りは損害賠償等の事件にはなりませんが、第三者から指摘されソーシャルメディア上で話題になってしまう可能性はあります。
他にも、写真を投稿する前に本人に了承をとる(肖像権)、他社のロゴ等の利用は避ける(商標権)などに気を付けましょう。
利用時の心構え
プライベートでソーシャルメディアを利用する際も、トラブルから自分自身を守るために本ガイドラインに沿って利用してください。
(1)過激な発言は控え、冷静な行動を心掛けましょう。
ソーシャルメディアは自分の投稿に対する反響がダイレクトにわかることから、ついつい注目を集めやすい話題で若干の誇張も含めて、面白おかしく話そうとする傾向にあります。しかし、行き過ぎると過激な発言を引き起こし、炎上の火種となります。
(2)現実社会での行動と同じように分別を持った言動をしましょう。
現実社会と同じようにインターネットでも多様な価値観を持った人が存在します。顔が見えないからこそ、より閲覧者の気持ちや立場を尊重し、不特定多数に不快感を与えるような投稿や特定個人への侮辱・中傷行為はしないでください。繊細かつ慎重な発言が必要なテーマ(人種、政治、宗教等)については特に注意が必要です。
(3)不適切な投稿を行ってしまった時は真摯かつ誠実に対応しましょう。
投稿した内容に不適切な情報や表現があった場合には、正直に誤りを認め、速やかに訂正しましょう。気が付いた時点ではすでに、ソーシャルメディア上で広まっている可能性が考えられるため「どの投稿に不適切な内容が含まれ、どのように訂正を行ったのか」を第三者から分かる形で投稿を行ってください。
(4)当グループの関係者であることを明かして個人的な意見を発信する場合には、その意見は当社を代表するものではなく、あくまで個人的なものである旨を投稿欄やプロフィール欄に明示しましょう。
(5)教職員個人利用のソーシャルメディア(ブログ、Twitter、SNSなど)での発言に対する重大なトラブルが発生した場合、自己責任として所属する企業と何ら関係のないことを正式に発表して頂きます。
第4章 問題発生時の対応
ソーシャルメディア利用時に、万が一問題が発生した場合、速やかに下記『問い合わせ窓口』に報告してください。自分自身の投稿だけでなく、当グループにとってリスクとなり得る投稿を発見した際も、同様に報告をお願いします。
問い合わせ窓口
都築学園グループ本部 広報局