【横浜薬科大学】神奈川県立がんセンターと漢方薬の共同研究に伴う認定証交付式を行いました
2024.11.08
地方独立行政法人神奈川県病院機構・神奈川県立がんセンター(以下「県立がんセンター」という。)と学校法人都築第一学園・横浜薬科大学(以下「横浜薬科大学)という。)が薬剤師教育、臨床教育、共同研究、医学・薬学関連行事について相互に協力し我が国の医学・薬学全般に貢献するため県立がんセンターと医薬連携を通して地域医療に貢献する新たな体制について、10月29日(火)県立がんセンターにおいて認定証交付式を行いました。
1.漢方薬の共同研究に到った経緯
平成31年3月5日に締結した協定に基づき県立がんセンターの漢方薬を含めた統合医療によるがん治療と横浜薬科大学漢方薬学科で培った漢方薬の知識を融合して医療人材の育成及び地域医療の向上を図るために共同研究を行うに到りました。
2.臨床研究の社会貢献
横浜薬科大学の教員は医薬連携客員研究員として、県立がんセンター医療スタッフと協力し、伝統医療と先端医療を融合させ、がんを含む難病の治療に取り組み、基礎研究と臨床研究を相互に検証し、その成果を国内外に発信することで、医薬の発展に大いに貢献いたします。
3.アドバンスト研修
横浜薬科大学の学部学生に対するアドバンスト研修を県立がんセンターで実施することにより、患者個々に応じたがんを含む難病治療の現状を把握させ、薬剤師としての使命感を醸成いたします。
4.大学院生の研究支援
県立がんセンターから施設利用、オリエンテーション等の支援を受け、横浜薬科大学の教員による大学院生への研究指導、助言を行い医薬技術の向上に寄与いたします。
5.漢方薬処方に関する現状と今後の展望
(1)現在の状況
現在の県立がんセンターにおいて処方された漢方薬は、煎じ薬を取りあつかう院外の調剤薬局にて調剤されているので、調剤薬局までの移動時間、待ち時間、交通費、など精神的、経済的に負担を伴っています。
(2)今後の展開
処方された漢方薬は、院内で対応できるため家庭では手間がかかる煎じ薬も容易に手にすることができるなど、患者の時間的、精神的、経済的(交通費)、負担を軽減することが可能となります。